額に汗して働け

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ホリエモン逮捕なら、逮捕で良いんだけど、一番気になるのが、「工場で額に汗して働かない、あんなのは虚業だ」系の倫理観の持ち主。例によって、森前首相がどっかでぶちあげていたけれど。あれ系に象徴されるような人たち。

なんか、松平定信あたりの、農本主義とカブルんだよな。田沼意次がとった初期・資本主義的な重商主義を否定し、中世的な身分構造へのノスタルジックな回帰をはかった連中。

日本のような爛熟した先進国に分類されるような国が、農業や工業でこの先どうやって国際競争力を維持できるというのだろう……。

ネットを使って株式投資するのも立派な職業だと思うけれど、なんでそういうふうな人たちのことを相も変わらずマスコミは「無職」というんだろうか。

現在の実態に即した倫理観の確立は急務だと思う。

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コメント(2)

bebe :

額に汗が見えないと働き者じゃないと考えるジェネレーションに反論しまっす。脳みそに見えない皺が、額に汗かいたぐらいにあるはずだもの。わからない人は放置しないと・・・こちらも生きてくのに大変ですよね。本当に。

イキナリ :

わしは、体育会系のヒトに多い無神経さや、なんでも気合で解決しようという姿勢は好きではないが、なんだかソレに似ていなくもない。

でも、森氏やらの発言は知らないが、検察が「額に汗して・・・云々」言った気持ちは詐欺まがいの行為に対してであって、ここに「工場」やら「畑」を付け加えると肉体労働者蔑視と取られなくもないので、ちょっと違うと思う。

日本はともかく、世界的に見ても一次・二次産業がなければ衣食住に困るのは目に見えてるわけだ。
ホワイトカラーじゃない人間が言うのなら説得力があるとは思う。

金融や投資に携わるのも、経済が円滑に活性化して回転するためには必要な職業だと思うが、今回の発言の根本は詐欺や法の目をくぐって利潤を得ようとした行為への批判であって、たとえ裏側に発言者の職業蔑視や思想が見え隠れしたとしても、そこにこだわると、多くのヒトの共感は得られないんじゃないかな。

現在の実態に即したといっても、実際にはホワイトカラーの人口に占める割合は、やはり少ない。ただ、平均収入や社会的、文化的活動の中心を担っていることは確かなだけに、資本主義と議会政治が多数決をもってよしとしている限り、大多数の肉体労働者にもなるほどと思えるような説得力のある論理でないと単に絵に描いた餅に過ぎないのではないか?

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このページは、washiが2006年1月24日 02:56に書いたブログ記事です。

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