ドレスコード

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今の職場では、ラフな格好をしている。

まぁ、カブで通勤して埃だらけになるし、ケーブルの取り回しや何かで床に膝をついたりすることもあったりするから、ジーパンにワイシャツぐらいがちょうどいいのだ。
スーツを着るのは、防御力が上がるような気がして好きなんだけれど、今の仕事の内容と釣り合わない。そうこうしているうちに、体型や流行に合わなくなってしまったので、着るのが恥ずかしい状態になってしまった。
服装は、周りに合わせるとすると、上にジャケットを羽織るか、チノパンにするか…本当はもう少し、フォーマルにした方が良いんだけど…と気にはなってる。

しかし、今の職場では、この6月から研究室の空調が止められてしまった。
冷房が止められただけでなく、送風もドライも全部ダメ。
窓を開ければ、隣接する中学校・高校のグラウンドの体育や部活の騒音が入ってくる。
それは我慢しても、夜は虫が入ってくるので、窓を開けてはいられない。息苦しいったらない。

そんなこんなで、服装ぐらい楽にさせてくれ…というのが率直な気持ちである。

夏の服装で問題になるのが、ワイシャツの下に下着をつけるか…ということである。
私は、つけない派なんだけれど、これが評判がよろしくない。
特に女性から評判が悪い。
でもなぁ…ドレスコード的には、ワイシャツの下の下着はNGなんだよ…。

若い頃、T社のT社長の鞄持ちで、某ベンチャーのF社長との顔合わせに行ったことがある。
F社長は、さすがに立志伝中の人物で、その人柄に感銘を受けた。
帰り際、お土産で、上梓したばかりの自書を渡されて、面白く読んだ。
F社長は、若い頃、電気会社の貿易部門で勤めていて、そこで海外とのビジネスのプロトコルを学んだとのことだった。
日本のビジネスの非常識をいくつか痛感したけれど、その中の卑近な例として、ワイシャツの下の下着を挙げていたのがとても印象的だった。
以来、自分は、海外と仕事をするわけでもなく、自分でベンチャー企業を立ち上げるわけでもないが、ワイシャツは直接着ると決めたのだった。

とはいえ、この直接ワイシャツ派は、はなはだ旗色が悪い。
アンケートをとれば少数派だし。ファッション解説者も「ドレスコードはNGだけれど、日本の気候には合ってないし、周りを不快にすれば元も子もないし、下着をつけましょう」と言っている。
まぁ、女性は男性のドレスコードなんて知らないだろうし、気にしないだろうし…海外とのビジネスプロトコルより、目の前のおっさんの見苦しさ・暑苦しさの方が切実な問題だろうしなぁ…。

わかる、わかるよ…でもなぁ…なんかなぁ…。
ワイシャツの下にランニングシャツが透けて見えるのはおっさんっぽいし…Tシャツが透けて見えるのは田舎の中学生っぽい…と感じてしまうんである。

ファッションの大きな流れとして、下着のアウター化、カジュアルのフォーマル化というのがあるのは承知している。
たとえば、Tシャツだって、下着のアウター化だし、背広や狩衣だってカジュアルのフォーマル化だ。
だから、色・柄・キャラもののTシャツを着て、その上にワイシャツの前をあけて羽織るようなスタイルは、時代の流れに沿ったものと納得が行くのだけれど…さすがに仕事をそのスタイルでやるのは憚られる。

最近、ユーロ2012が始まって、夜中のサッカー中継を見るとも無しに見てるのだけれど……
監督たちは、皆、直接ワイシャツを着てるよなぁ。
ドイツのヨアヒム・レーブ監督なんて、特にかっこいい。
あぁいうスタイルを個人的にはしたいんだけどなぁ…共感してくれる人、周りには少ないんだなぁ…。

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このページは、washiが2012年6月11日 05:19に書いたブログ記事です。

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