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JACRACとACCSが、youtube上の著作権侵害コンテンツの削除要請をやりまくってる。今、youtube上から急速に日本のコンテンツがなくなっていってる気がする。

ちょっと目先が変わった話だけれど、youtubeで、「japan」なんていうタグがついてるコンテンツには、韓国人や中国人から、4 letter word満載のコメントが付きまくっていたりする。だけど、それに対して、日本人は英語で反論することもろくにできないから沈黙をしているんだけれど、欧米人から「お前こそXXだ」「嫉妬は見苦しい」みたいな擁護のコメントがついてたりする。この構図は何なんだとちょっと考えてみる。

基本は、思想統制の有無ということなんだろう。
政府にとって望ましいコンテンツだけが自国で流通していた/している韓国や中国という国々では、日本の現状をきちんと知ることができずにいた/いる。

哈日族」という本で、なぜ台湾の人が日本が好きかという理由のきっかけに、70年代に、「ひとつの中国」原則で、大陸の政府を正統な中国と日本が認めたことを挙げていた。これによって、日本は、台湾の海賊版を取り締まる国際法の根拠を失い、台湾では海賊版をだし放題になった。日本の雑誌をそのままコピーして出版するような本が街にあふれ、また、戒厳令の解除、ビデオデッキの登場、ケーブルテレビの普及といった環境の変化も相まって、日本への親近感が増したのだという。今の台湾との関係からは信じられないが、そもそも国民党政権は反日が基本方針だったのだという。日本に対する親近感の醸成に海賊版が大きな役割を果たしたというわけだ。

ひるがえって、そうした環境変化に期待できない中国・韓国において、日本に対する印象変化には、自由に日本のコンテンツを参照できるyoutubeが一役買うのではないかなぁ……と思っていた部分もあるだけに、JASRACとACCSの施策は、ちょっと近視眼的な気がしないでもない。

いや、やはり、テレビのように無差別にプッシュ型で送りつけるメディアと、youtubeのように視聴者が主体性を持って捜し当てなければいけないメディアでは、効果はやはり違うか……。今更モンタージュ理論を引き合いにだすまでもないかもしれないけど、同じコンテンツでも違う文脈・前後関係で、印象が変わるからなぁ……。

そういう意味では、「韓流」はネットでエクスキューズが付く世代/国よりも、付かない世代/国において影響力大というわけだ。中高年女性におけるヨン様ブームや、アジア諸国での韓国TVドラマのブームにもまた納得ができるかもしれない。

JASRACとACCSの人には、こうした現象をしっかりと分析して欲しいものだと思う。

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このページは、washiが2006年7月28日 01:34に書いたブログ記事です。

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