白蛇伝

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よんどころない事情があり、銀座で「ミュージカル 白蛇伝 White Lovers」を観てきた。

最悪に近い出来。いや、役者は(ジャリを除いて)結構良い。許容範囲内。むしろ、水準以上。安倍なつみは、やっぱり、たいしたもんだと感じさせたし、市川右近、彩輝なおは、所作が美しい。

しかし、ストーリーがひどい……。

千億の昔、神々の世界<天界>に“宝珠”を奪うべく攻め入った胡媚(フーメイ)。 宝珠を護る白蛇族の白素貞(ハクソテイ)は、胡媚との死闘の果てに傷つき、宝珠もろとも地上世界に落ちていった。 月日は流れた。宝珠を取り戻すため人間の娘・白娘(パイニャン)に姿を変えた白素貞は、他の人間達との交流を絶った人々の住む聖湖島に赴く。そこに住む許仙(シュウセン)は白娘と出会い恋に落ちる。しかし、白娘は島の修行者・法界(ホッカイ)に正体を見抜かれてしまい、彼との壮絶な戦いの最中、許仙は命を落としてしまう…。彼を生き返らせるため“生命の花”を求める白素貞。消えた宝珠を巡る宿命の戦いの中で、白娘の運命の恋は燃え上がっていく!!

白蛇伝に対するリスペクトは微塵も感じられない。
「愛とは〜」「戦いは〜」そんなやりとりばっかり。ウゼエ。ストーリーもキャラクタもごちゃごちゃしていて、とても2時間に収める話とは思えない。大学生の演劇だってもう少しまとも。いや、学生がこんなシナリオ書いてきたら、「推敲10回」ってツッ返すね。シナリオになってない。妄想・観念の羅列。自分の主張を白蛇伝というタイトルの下で書いてるだけ。

この状況、何か思い当たる。
何年か前の「キャシャーン」「デビルマン」だわ。

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このページは、washiが2006年11月20日 23:56に書いたブログ記事です。

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