個展
昨日は夕方から銀座へ出てOさんの個展を見てきた。
手法は、写真ではあるけれど、写真ではなく。
被写体は、花ではなるけれど、花ではなく。
僕は、さまざまな人々の生き様が語られるのを聞いた。
向日葵の背には、お笑い芸人の孤独を。
満開の桜には、宴の後の女子高生の虚無を。
萎れかけた花には、老いた女優の色香を。
とどのつまり、Oさんは、石ころや生ゴミをといった世界中のあらゆるつまらないものを相手に写真を撮ったとしても、そこから何かを引き出し、見るものに感じさせることができる人なのだとわかる。
それを支えているのは、外側から当たった光ではなく、内側からの光を感じ取り、表現する力なのだろう。
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