盛岡弾丸ツアー

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昨日・今日と、ツマのヒトの昔の事故の経過診断と、保険用の診断書を書いてもらうために盛岡へ行くのに付き添ってきた。

昨日は、仕事を早々に切り上げて、東北新幹線に飛び乗り、先乗りしていたツマのヒトと落ち合う。
ツマのヒトは、出掛けの準備に手間取ったり、忘れ物をしたりで、当初予約していた新幹線に乗り遅れたとの由。とりあえず、最寄りのJRのみどりの窓口で書き換えてもらったが、出発の1分前で、ギリギリ失効せず、追加料金無しにできたとのこと。
僕は、当初予定より早く仕事がきり上がったので、前倒しに予約を変更。

そんなわけで、当初は、新幹線内で駅弁の晩飯をとる予定だったが、盛岡のモノを食べることができた。
どこのお店に入るかあれこれ悩んだが、「番屋ながさわ」に行くことにした。
魚介の網焼きのセットに、「番屋ながさわ どぶろく」こと、盛岡の地酒・菊の司に委託して作られたお店のオリジナル、市販されていない「活性清酒にごり酒」を合わせてみた。
このどぶろく、あえて瓶を振らずに供してくれた。店員さんいわく、「最初の一口は、上澄みだけを飲んでみてください」。オススメ通りに、飲んでみると、これがシャンパンのように発泡していて、ピリピリしながらもほのかに酸っぱいという……たまらない味。グイグイいく。そうこうしているうちに、だし酒を絡めてあぶった三陸の貝もすっかりと食べごろになり至福の時……。
どんどんお酒も進み、「亀の尾仕込 きもと純米 無ろ過限定生酒 仕込20号 平成17年12月29日上槽」という長い名前と同様に複雑な滋味を持ったお酒のボトルもあっさり空いてしまう。
併せる肴のオススメを店員さんに聞いてみた。「今は、冬と春の端境で食材が難しいですけどねぇ……」と悩みながらも、セッタガレイの煮つけを出してくれた。普通のカレイだったら、ピラピラの薄さのエンガワ部分が、雪駄のように分厚いカレイ……ホロホロと柔らかく舌の上でとろけて酒と絡む。「なんだこりゃあ……」と飲めば飲むほど、酔いが覚めそう。
地産地消はヤバイ。盛岡はヤバイ。ここでしか食えない美味いものが多すぎる。
料理は、みんな「時価」だったけれど、銀座や築地の時価とは、感覚が違う。Value for Moneyに文句のつけようがない。

シメに河岸を変えて、盛岡冷麺の発祥のお店「食道園」にて、冷麺。
別辛でオーダーして、ほのかに甘いスープを堪能。
調子に乗って、カルビもオーダー。付け合わせに生卵。これが最高。熱々のカルビを甘めのタレにつけ、溶いた生卵に絡めて、地の銀シャリに乗せていただく……。
なんで、東京の焼き肉屋ではやらないんだろうなぁ……。

ホテルは、繁華街から少し歩く大学病院の側にとっていたのだけれど、帰りの道が辛い。行きがけに、仙台の手前から時折、吹雪いていたので、どうなることやらと思っていたが、案の定、盛岡も雪。積るほどではないが寒い。次の機会があれば、繁華街の中に宿を取りたい……。

今朝はホテルで朝食のあと、病院で予約してある時間まで間があったので、ライブカメラの前から、職場に電話してみたりして。
観光案内所では、4月から始まる朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」の宣伝に余念がない。

病院へ行ってみると、担当の先生がインフルエンザで倒れて休んでしまったとかで、代わりの先生。
CTのデータを渡したり、今後の生活上の諸注意などを伺ってくる。
有意義な時間。

午後、駅へ行き、帰りの切符を手配。
遅い昼御飯を、駅の地下の「明明家」で、またも冷麺。

そのあと、恒例のコースとなった「福田パン」の本店へ。前回、見損なった啄木新婚の家も今回はチェック。
食事をしたばかりなので、食べるのは止め、しこたま買い込む。以前も来た散々悩む変な客と、お店の方に認識されてしまったようで、帰りがけにメニューリストを頂戴してしまった。
ともあれ、明日からの朝食は、しばらくコッペパンが続くことになる予定。

さて、大通りの方へ行こうかなと思ったところで、ちょうど、我々の次のお客にタクシーの運転手の方が来ていたので、乗せてもらってカワトクへ。家で使うものを買い込む。
カワトクもレベルが高い。新宿伊勢丹並というのは大げさだけど、大泉のオズよりは、確実に。セレクトショップ的に抑えるべきモノが抑えられてて、見てて痛快だ。

遅い昼食を食べてからさほど時間は経っていないが、開店直後の「本家南部百姓家」に入って早い夕食。開店直後で、客が我々しかいなかったから、気が緩んでいたのかもしれないけれど、お店のご主人も、タバコを吸いながら、テレビで相撲を見てるなど、ユルユルな感じ。良い意味でアマチュアっぽい。しかし、お通しからして、衝撃的な味。ただの長芋の千切りにもずくをあえただけなのに……。ひっつみ鍋や岩魚の塩焼き、ほや酢、じゃがいもの味噌焼きなどをいただく。何よりかにより、素材が素晴らしい。ご主人も、なんだか、この世の人ではないような、仙人みたいな感じ。また来たい。

懲りずに〆を「大同苑」の冷麺で。
調子に乗って、カルビも食べたのだけれど、これもまた美味い。この味でこの値段かよ……。前沢牛……個体識別番号付のが、こんなにお手軽に……申し訳ないなぁ。

翌日のことを考えると、7時40分発のはやてに乗らざるを得ないので、後ろ髪を引かれる思いで、帰路に。

往生際悪く、ツマのヒトは、東京から持参したペットボトルに、盛岡の水道水を詰めて何本も持ち帰った。半端なミネラルウォーターより、盛岡の水道水は美味い。

家について、体重計に乗ってみたら、3キロ増。
まぁ、これだけ食いまくってたら、しょうがないか……。

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コメント(4)

yuyang2.0 :

盛岡堪能されてきたんですね。
カワトクのセンスの良さは僕も実感しました。
盛岡ってちょっと素敵ですよねえ。
次回は是非じゃじゃ麺もトライして下さいね。

washi :

どもども〜>yuyang2.0さん
じゃじゃ麺、食べたいっす。チータンタン希望。

柴犬 :

美味そうな日記を書かれるとPC前で日本酒が進んでしまうではないですか。3キロ増とのことでお祝い申し上げます。体重計を買いましたが私は怖くて計っていません。盛岡は下車したことはありますがそのまま小岩井農場へ行ってしまい堪能したことがありません。後輩もいるので行ってみようかな。

washi :

お祝いありがとうございます(笑)>柴犬さん
盛岡、大河ドラマ「義経」の時も盛り上がっていましたが、朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」では、一層の賑わいが見込まれるのでは? 混み合う前のチェックがオススメです。

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このページは、washiが2007年3月14日 23:59に書いたブログ記事です。

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