大学生
大勢の大学生を間近で見る機会に最近恵まれている。
ハタと気がついたのだけれど、イマドキの若い人風の女の子だと、見分けがつかないんである。
いや、婉曲な表現でいうところの「個性的な人」とは、これまでも結構つきあいがあったから、そういう人だったら見分けには苦労しないんだけど、オシャレな感じ、ギャルっぽい、流行のスタイルの人だと、なんかみんな同じに見えちゃうんだよなぁ……。
俺もトシだなぁ……。
才気煥発な人には驚嘆と称揚感を覚え、不器用な人には共感と歯がゆさを覚えながらも、「こういう人たちにまじりながら、もう一度ハタチ前後をやり直すのは、ぜったい、キビシイなぁ……」、平たくいえば、「あぁ、俺はトシを喰って、良かった」とも思う。もう一度、若いころに戻りたい、大学生活やり直したいとは、口が裂けても言えない感じ。
やっぱり、人生に対する真剣さが、彼らは違う。
真っ只中に放り込まれてる人の苦しみ、戦いぶりたるや……。
今にして振り返れば、どこに落とし穴があったか、どこに王道があったか、どこに休憩所があったか、どの道がどっち方面に続いていたか……などぼんやりとイメージができるけれど、経験からくるそんな小手先のノウハウなんてこれっぽっちも役に立たないと思われる。
同じ立場に立たされたら、俺なんてきっとまた、打ちひしがれてしまうなぁ……。
久々に、高野悦子「二十歳の原点」でも読み返すか……。
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