読書: 2009年9月アーカイブ

8月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1202ページ

文科系必修研究生活術 (ちくま学芸文庫)文科系必修研究生活術 (ちくま学芸文庫)
旧版は2000年に出版された。このためPCやインターネットに関する部分については、改訂を経てなおレガシー的にちぐはぐな部分が散見される。著者も「文庫版へのあとがき」で嘆いている。しかし、それ以外の部分、たとえば「研究テーマを選ぶ」や「就職先を見つける」といった章は、変わらず通用し、また有益であるように見える。研究生活や研究機関が、保守的ということの証左なのかなぁ……。
読了日:08月28日 著者:東郷 雄二

本づくりの厨房から本づくりの厨房から
著者は、自分が社会人の第一歩を踏み出した頃、「あんなオトナになりたい」と仰ぎ見た偉大な編集者。DTPやインターネットなどといった当時の最新技術に向けられた懐疑的な/期待のこもった視線を懐かしく思い出した。
読了日:08月19日 著者:秋田 公士

iPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくりiPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり
もう2年前の内容だが、状況は変わっていない。iPhoneは日本の携帯ビジネス全体に大きなショックを与えた製品。iPhoneが既存の携帯ビジネスの「常識」を打ち破ることができた一番の理由は徹底した「顧客志向」。また、アップルは包括的な全体構想「グランドデザイン」を実践し、そうした製品がある暮らしや周辺ビジネスまで考えた。製品コンセプトとは、グランドデザインに現状を掛け合わせて練られるべきもの。日本メーカーの凋落の理由は、日本市場の規模と特殊性。一番の問題は、開発者における漠然とした失望感と事なかれ主義。
読了日:08月17日 著者:林 信行

仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書 413)仕事するのにオフィスはいらない (光文社新書 413)
最近のLifeHack本を突き詰めれば、みんなGmail、Evernote、iPhone、ScanSnapなどを活用したクラウドに行き当たるのに食傷気味だった。この本は、すべての人が契約社員やフリーランスになっていくことを前提として、アテンションコントロールこそが最重要課題と喝破したことが素晴らしい。仕事のプロセスをACDC(取得・整理・掘下げ・連携)と分類しなおし、アテンションの高さで振り分けるのは新しい。続編に期待。
読了日:08月13日 著者:佐々木俊尚

整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣整理HACKS!―1分でスッキリする整理のコツと習慣
個々のTipsに目新しさは感じない。しかし、「整理」というのは単なるプロセスデザインではなく、「イノベーションを生み出す力」に通じるという主張に同意。「退屈な整理という作業をどれだけクリエイティブに、楽しく変えていけるか」ということが、仕事や人生のクリエイティビティや楽しさに繋がっていくという信念に共感。実践済の人間の体験談として言わせてもらうと、ドキュメントスキャナーによる書類のデジタル化は、まだ発展途上の技術。ADFの紙詰まりやOCRのエラーで時間と手間がかかる。
読了日:08月08日 著者:小山 龍介

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