身辺雑記: 2012年5月アーカイブ

新藤監督が亡くなった。ご冥福をお祈りする。

直接お見かけしたことがある。
立ち上がったばかりのT研究所で、昔、特別講義をしていただいた時だ。
奥様の音羽信子を亡くされて、半年ぐらいしか経っていなかった頃だったと思う。
どういう経緯で依頼が届いたのかはわからない。
研究所の偉い人のツテだったのだろう。
新しい組織というのは、時にイレギュラーで面白いハプニング的なことが起こるものだ。

私も、研究生に混じって、野次馬的に聴講させてもらった。
「監督を志す人は、シナリオをたくさん書かなければならない」というようなことをおっしゃっていたと思う。
その言葉がみんなに届いていたのかはよくわからない。
現に自分自身もうろ覚えだ。

しかし、はっきりと憶えているのは、新藤監督の居住まいだ。
毅然として揺るぎない話しぶり。
小柄だったが、だからこそなのか、ダイアモンドの粒のように輝いて見えた。
畏怖の念を自然と感じさせるあの居住まいは、今なお印象的だ。

惜しい方を亡くされた。
改めて作品をいくつか見直してみたい。

ちょっと前に「タニタ食堂」がブームになり、ミーハーな私も、丸の内タニタ食堂に行ったりした。
結局、感想としては、「これは、割高な社食・学食だ」というもの。
だったら、普通に社食・学食に行けば良い。社食は、解放されているところはそんなにないけれど、学食なら、出入り自由なところは結構ある。

そんなわけで、
東洋大学の白山の学食や、東大の駒塲の学食に、行ってみたりしたのだが、考えてみれば、自宅に最寄りの拓殖大学の茗荷谷の学食にはまだ行ってなかった。

今日、出かける前に、拓殖大学に立ち寄ってみた。
すると、あにはからんや、キャンパスの大規模改修中ということで、学食が入っているH棟は、この5月初旬から取り壊しになっていた。

しょうがないので、駅前にあって、今まで気になっていたものの入る勇気が無かった、汚めの小料理屋に入ってみた。
想像通り、年季の入ったお店で、髪の毛を緑に染めたおばあさんと、紫に染めたおばあさんが、メインで切り盛りをしていた。お客は、ビジネスマンや学生とおぼしき人たちがひっきりなしに出たり入ったりで、意外にも、結構活気があった。

さば塩焼き定食

さばの塩焼き定食をオーダー。
昼間っから、ビールが飲みたくなるような塩っ辛さだったけれど、これはこれでアリだなぁ……と。
カフェやファミレスなんかじゃ味わえない、ド定番っぽい定食だった。
また、行く機会がありそうだ。

生田緑地ばら苑

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川崎の生田緑地ばら苑に行ってきた。
2年前に越してきた今の部屋の取り柄は、ベランダが広いということ。
いつか、このベランダにウッドデッキとパーゴラを作りたい……そこにつるバラ這わせて、グリーンカーテン代わりにしたい……そしてそのベランダで酒を飲みながら本を読みうたた寝をしたい……というのが、私の野望である。

いつかその夢を実現する日のために、バラに関する知見を広げるのが、目下の趣味になっている。
先週は、水道水にホルムアルデヒドが混入して断水する……という大騒ぎの中、千葉の京成バラ園に行ったりもした。
東が京成バラ園なら、西は生田緑地ばら園である。

生田緑地ばら苑

生田緑地ばら苑

生田緑地ばら苑

とりもなおさず、仕事が立て込んでいて、3時間睡眠で行ったのでキツかった。
とはいえ、「このバラをウチに置いたらどうだろう」「この色とこの色を組み合わせたらどんな感じか」など夢想しながら、見て回るのは楽しくてしょうがなかった。

日差しが強くて、夏のようだったが、木陰に入ると涼しかった。
道すがらのスーパーが買ったおにぎりを食べ、軽く昼寝をした。
リラックスできた日曜であった。

目的合理性

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最近、思ってることは、「どうすれば、落合みたいになれるかなぁ……」ということ。

いや、選手として、「三度の三冠王」「史上最高の右バッター」、監督として「名将」「知将」の名をほしいままにする……そういう歴史に名を残す実績には、自分ごときがどうあがいても到底及びもしないのは、百も承知なのだけれど。
マックス・ヴェーバー的に言えば、どうすれば落合のような「目的合理性」を身につけられるかなぁ……ということだ。

目的合理性をひらたくいえば、目的の達成のために手段を選ばない、批判を恐れない、闘争を厭わない……ということだ。
選手時代も監督時代も、落合の通った道、示した態度というのは「目的合理性」の権化とでもいうべきものだと思う。
落合の実績が目的合理的だったが故かどうかはわからない、また、目的合理的であれば誰でも落合のような実績を残せるかといえばそれは違うだろう。さらに、世の中の人皆が目的合理的であるべきかどうかも私には何とも言えない。

ただ、今の自分の状態は、なんとも、非合理的、秩序過剰、刹那的、享楽的でありすぎる。目的合理的とは反対だ。要するに「流されている」ということだ。いや、「流され過ぎている」。だから、問題なのだ。

このままの自分が行き着くところは、まずい。

どういうところに行き着き、それがどうまずいかどうかを詳しく書くのは控えるけれど……。とにかく、自分は、行動規範の大転換をしなければならないと思っている。

アウトプット

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昨日は、勤め先での歓迎会だった。

若い新任の方々をお迎えする宴会の中で、自分が「若手」ではなくなっていることに、改めて気付いた。
……が、「中堅」としても、薄々ヤバイということに感づき、薄ら寒い心地がした。

まさに、「上ってもいないのに、下り坂」という状態である。

そんな私の心を見透かすように、重鎮の先生から、「アウトプットしなさい」と発破を掛けられた。
もっともな話である。

とはいえ、いきなりの大論文などは書けるはずもない。
まずはスモールステップでコツコツとやる……。
twitterよりはまとまった分量の身辺雑記を書くことを再開するところから始めようかな……と思った次第。