2006年10月アーカイブ
自分は、大概のことについては、他人の気持ちをおもんばかることのできる人間だと……まぁ努力目標ではあるが……そう思うのだけれど、この時期になると我慢がならないことがある。
洋式トイレの温座・ウォッシュレットの温水……あれを好む人の気持ちがわからない。
温座は、つい直前まで、誰かが座ってたみたいだし、温水はお漏らししているみたいだし。
トイレの便器が暖かかったら、さまざまな細菌を培養するようなものだと思う。
ヒンヤリと冷たい方が自然だし、清冽・清潔な感じがして、すがすがしく思うのだけれどなぁ……。
それに、トイレに誰もいない間もずっと、暖め続けてるわけで、電気の無駄遣いも甚だしいと思う。
何か、いいことあるのかなぁ……温座・温水。
秋田ぐらい寒いところだと、寒いトイレで力んだときに、脳溢血になっちゃうから、暖気を……水が凍っちゃうから凍結防止を……というならわからないではないけれど。それにしたって、トイレの空気を暖めれば良いんであって、この東京で便座をわざわざ気持ち悪い状態にすることはないと思うんだよなぁ。
マドンナが来日したときに、「便座が暖かいと日本に来たという感じがする」とかなんか言ってて、日本文化優越主義者は「日本のトイレは世界一ィ」と誇らしげに取り上げていたけど、個人的には、あれは、絶対、皮肉だと思う。
あー、この世から、洋式トイレの温座とウォシュレットの温水が消えてなくならないものかしら。
休日、家の近くをブラブラしていると、手に地図を持ってうろうろしている人が増えたことに気づく。
今朝も、家のそばの公演でフリマが行われているのをちょっと覗きに行ったら、明らかに、フリマが目当てでもなく、ラーメンが目当てでもなく、イタリアンレストランが目当てでもない、地図を手に持ってうろうろしている人が何人・何組も。
彼らのお目当ては、一様に「鼠坂」。
最近は、ちょっとした「坂」ブームらしい。
しかし、それにしても、こんなに坂マニアがいるというのは、ちょっと驚き。
僕は、「タモリのTOKYO坂道美学入門」は、立ち読みで読んだものの、最近何かと話題の「全力坂」はまだ見たことがなく、古典・森鴎外の「鼠坂」も読んだこともないのだけれど……でも、ちょっと坂マニアの気持ちはわからないでもない。
数日前のニュースで、日本の報道の自由が51位と、国境なき記者団が発表したのを聞いて、強く反発した私である。
だって、「大統領はだしを取ったあとの鶏ガラ」と新聞が皮肉を言っただけで、政府から弾圧される、韓国（31位）より下ってことはないだろう……って思ってたから。
しかし、安倍晋三の後援者につながる耐震偽装問題を手を変え品を変え告発するイーホームズの藤田社長を、見事にスルーしつづけるマスコミを見てると、いや〜な気分になってくる。
あまつさえ、藤田社長と一緒になって告発しようとしていた朝日新聞のデスクの人が突然不審死を遂げていた……と知った日には、恐ろしさも通り越して笑っちゃうぐらいだ。
とりもなおさず、リンクは張りつつ、次の選挙は（も）必ず投票に行く……。
・きっこの日記
・YOU TUBEに藤田社長自らが「耐震偽装問題」の映像をアップ！
昨日は、１０年来の知己、元T研究所の講師H先生を、T大の研究室にお訪ねした。
そしたら、隣のデスクにいたのは、W大で僕と入れ替わりで助手になったMさん。
H先生とMさんに、「面白い研究会が今夜はあるんだよ〜」と言われて、連れて行かれた先の講師は、学生時代同じサークルだったIさんで、隣の席に居合わせたのは、今夜会う予定にしていたKさん……。
世界が狭いってより、俺がモタモタしている間に、みんな先に進んでいるってことかもしれないなぁ……。
置いていかれないように、がんばらなきゃ。
Ｔ研究所の卒業生Ｉ君が架空請求詐欺の被害にあったとのこと。
Ｉ君はライターとして、「こんな振り込め詐欺があるから気をつけましょう〜」なんていう記事も書いていながら、被害に遭うなんて……あまつさえ、Ｉ君は、ボディビルダーで、顔中ピアスがついてて、そのへんのヤクザより、よっぽどイカツイ人なのに……。基本、ヒトが良いんだなぁ……。紺屋の白袴か……。
はてさて、相談を受けて、自分に何ができるか考えているんですが……。
とりもなおさず、手元にあるのは、相手方の銀行口座と固定の電話番号、携帯の電話番号。もう、これだけあれば、簡単に捕まえられそうな気がするんだけど。そうでもないみたいだ。
Ｉ君が、警察へ行ったところ、調書もとってもらえず、「アヤシイと思いながら振り込んだんだったら、これは犯罪にならない」とツッパネられてしまったそうだ。消費生活センターも「あっそう」という感じの対応だったとのこと。
警察は、僕が昔、カブを盗まれたときも、似たような対応だったなぁ……。「お前にも非がある」「いや、むしろ、お前にこそ非がある」的な。セカンドレイプ状態でムカツクったら。
Ｉ君が、お金を取り戻すのに、一番良いのは、NTTへ行って、固定の電話番号の住所を教えてもらって、そこに乗り込んで直談判するのが直球ど真ん中だけど、NTTは個人情報保護を盾にとって教えないだろうなぁ。Ｉ君は個人情報が漏れて被害に遭っているってのに、犯罪者の個人情報は守ってやるんだから世話はねぇや。
まったく、世間の空気や報道としては、「大変だ」「許せない」と意気軒昂だけど、その実、いざ起こってしまうと、真剣に捕まえようとすることもなく、野放しかよ。そりゃあ、犯罪も横行するってもんだ。
色々と検索をしてみて気がついたのだけれど、「架空請求」「被害にあったら」……などという単語で検索をすると、かなりアヤシイサイトがたくさんヒットするということだ。
表面上は、情報や親身のアドバイスを提供しているように見える。張ってあるリンクもまっとうなサイトへのリンクだ。しかし、内容的には正しいアドバイスと逆だったり、さりげなく出会い系へのリンクを紛れ込ませていたり……どうも、被害対策で検索してきた人は、既に一度だまされていて、続けてだまされる可能性が高いと踏んで、二匹目のどじょうを釣ってやろうとする業者のサイトのようだ。
世も末だなぁ……。
僕にとって、shuffleのいいところは、とにかく、毎日、目新しい曲が聴けること。
サイズや形は、nanoが一番気に入っているんだけど、プレイリストの管理が面倒くさくて……。かといって、第5世代iPodはビデオを入れているから、ハードディスクにライブラリを全部入れることが容量的にできないし……うーん……。
などと思っていたら、要するに、毎日違う曲でシンクロできるスマートプレイリストがあれば良いのね。
ジャンルなりbpmなりで、適当なスマートプレイリストをつくって、そこに、「最後に再生した日が」「1週間以内」「ではない」という条件を加えて、ライブアップデートするようにすれば、nanoで（もちろん第5世代iPodでも）、shuffleのように、毎日毎日新しい曲が聴けるのだった。
あとは、ジャンルとマイレートを地道にコツコツと入力していけば、かなり快適になるな……。
千葉のT大で非常勤講師。お話は専らO先生がしてくださるし、教室にはさらにもう一人S先生もいるので、私は教室を回ってサポートをしてれば良い。
今期はとくにワークブック的な教科書を使っているので、「見ておけ〜」「やっておけ〜」で済むから、気が抜けてしまってしょうがない。
かといってあんまり露骨に内職をするのも気がひける……のは気の小さな私だけれど、学生たちは気楽なもんで、内職・居眠りし放題。とりわけ、最近、顕著なのがmixiを見てるパターン。特に女の子のプロフィールの顔写真を一生懸命品定めして、コピペでマイミク申請に励むパターン……ナンパをするなら、もう少し、誠意をもってできんのかと説教を垂れたい気分って……説教するなら、そこじゃないか。
物見高い私、先週末から豊洲詣で。
金曜日の夜は、Ｔさんのヒキで、ららぽーと内のシネコンに併設されたカフェでのイベントへ。
強烈な風雨で、豊洲駅の構内には、壊れた傘の残骸がてんこ盛り。ざっと見、数十〜百のオーダー。自分の傘が壊れるリスクもあったけれど、はるばる来たのに、みすみす引き返すのも悔しかったので、突入した。傘、一応はさしたけれど、意味がないくらいびしょ濡れになってしまった。なんで、たかだか数十メートルを駅と地下通路でつながないのかね……。
そんな悪環境ではあったけれど、イベントは盛況。ららぽーとのシネコンは、日本で唯一VIPルームがあるとのこと。入らせてもらった。二度と入ることはないだろうなぁ……。将来、ハリウッドセレブとかと、「何？ 日本にプロモーションへ行ったとき、豊洲のシネコンでVIPルームへ行った？ 俺も、俺も……。あそこ、夜、夜景は綺麗だよねぇ……」と盛り上がれるだろう……ってそっちの方が、確率的にありえないか。無料のシャンパンを飲みすぎた……。
月曜日、気晴らしに行った、夢の島の熱帯植物園の行きがけにもまたまた豊洲へ。昼飯を食べた。まぁ、なんともありえないぐらい混んでた。
金曜日に特別待遇を受けただけに、ギャップが……。
心証的には最悪。
つらつらと思うと、豊洲のららぽーとも、キッザニアが物珍しいだけで、それ以外は、池袋なり新宿なりで事足りる。わざわざ行くまでもないなぁ……。
裏を返すと、キッザニア、行きたい、行きたい、行きたい。
できれば、子供の頃に行きたかった。なんで大人はキッザニアのイベントを体験できないんだ！
ていうか……こう、実物よりも微妙にスケールアップした什器を揃えて、そこに行くと、自分が小さい子供になったような感覚になって、キッザニアを体験できる大人向けの施設とか、できないかなぁ……。
夢の島の熱帯植物園の帰りには、久々にお台場へ行ってみた。
意外と混んでるのなぁ……。
数年来、あちこちにできているこの手の巨大モール。どこも混んでる。
代わりにどこかは廃れてるんだろうなぁ……。
夜のお台場、ツマのヒトがトイレに行っている間、ぼーっと通路に立っていて、ふと気がついたら、行き交う人、俺より年上っぽい人がぜんぜん居なかった。数十人、数百人……ほんとに居なかったよ。うーん……考えさせられるなぁ。
改めて考えると、ららぽーと豊洲は、通路がうねうねとしているのがポイントだなぁ。
ドカンとまっすぐな通路が通っている、お台場デックス・アクアシティや池袋サンシャインシティは古いって感じがする。六本木ヒルズにしても、川崎のラチッタデッラにしても、お台場ヴィーナスフォートにしても、あえて方向感覚が狂うような感じが楽しい。
とはいえ、ららぽーと豊洲は、地図がわかりづらい。構内のどこもかしこも特徴がない。通路に名前をつけるとか、交差点にモニュメントを置くとか、なんか工夫しろよーって言いたくなる。
帰りはゆりかもめの最前列に乗ってみた。
湾岸の開発は、これからだなー。ちょっと楽しみだ。
＃でも、東京オリンピックはいらねー。
忙しいときほど、やらなければならないことがあるときほど、猛烈に眠くなる。
昨日なんて、夜の９時半過ぎには意識を失い、昏倒してしまった。
何かに似ていると思ったら、危機になると丸まって死んだふりをする団子虫だ。
あーあぁ、寝ている間に、ピンチが遠ざかってくれるんならなぁ……。
「フラガール」を観てきた。
錦糸町の映画館は３・４割程度の客入りだったな……興収10億はどうかなぁ〜厳しいんじゃないかな。
さて、フラガール、プロジェクトＸみたいに、「昔は良かった」「昔の人は頑張った」ではなく、VHS開発ストーリーを映画化した「陽はまた登る」みたいに、理科系・ビジネス系の男の成功物語でもなく、自分の未来を自分の手で拓こうとする女の子の物語になっているのが、さすがという感じ。40年前を舞台にしているけれど、これは、現代にも通じる話。「Allways 三丁目の夕日」を押し退けて、アカデミー賞の日本代表に選ばれたのも納得。
もし、賞を取れないとすれば、予備知識の無い人たちへの「ハワイアンセンター」の説明不足と、恋愛感情描写の希薄さかなぁ……でも、かなり完成度が高い。「Shall we dance?」レベル。
しかし、ツマのヒトは、「ぜんぜんグサっとこない。普通」と辛口評価。
うーん……難しいねぇ。
向島・百花園へ行ってきた。
萩が見頃。
しのつく雨……ならまだ風情があるが、時間が経つに連れてどしゃぶりに。
それでも、見事な萩に心が洗われた気がする。萩のトンネルはまさに迷宮。
草木に覆われた庭は、秋の匂いがした。
旧赤線街の微妙な空気漂う街の和菓子屋さんやカフェを流してきた。
永井荷風とか読み返そうかな。
