2006年7月アーカイブ
この週末は、T研究所でイベントがあった。
OBの人たちも何人かいらしていただいて……日曜日は大賑わいな状態に。ありがたいことです。
寄ると触ると、全国で公開されている映画「某A」や「某B」と、某所でひっそり公開されている映画「某C」の比較に。
「某C」そして某監督への賛辞は止まず。
返す刀でT社への批判のトーンも上がる。いわく「なぜ某監督をみすみす辞めさせた?」「なぜあの作品がT社で作れなかったのか?」うんぬん。
いやぁ、その批判もわかるけどなぁ……。
T社のマネジメントのスタイル、すなわち低リスク高リターンの徹底という観点から見れば、「某C」のような作品をT社で作ることは困難であるし、作品主義・作家主義へとT社のマネジメントが舵を切るはずもない。わかりきってる話ではないですか。
しかし、一般には作品主義・作家主義の会社としてブランドが構築されている某社が、某監督を以前の某作品において降板させておきながら、あんな作品・あんな監督を産み出すことを良しとしているというということは、実は、会社のマネジメントの健全性・一貫性が確保されていないということではないかと。
もう一方の某社、華麗なマネジメント体制で名を馳せ、また某社との連携についてはそのマネジメント体制が名前だけではなく実力も持ちあわせていることをある種証明した形になっているわけだけれど……某日の某会で、「えーっ、まさかぁ」と言いたくなるような、お話を聞いてしまった……いや、風説の流布になっちゃうといけないんで、一般に明るみに出るまでは(いや、出たとしても)書かないけど。
クリエイティブとマネジメント(その指すところはプロデューサーということに矮小化されない)がベクトルを揃えていないと、そして相乗効果を産み出すストラクチャを持っていないと、会社というのはサステイナブルではないんだなぁ……。
昨日は、隅田川の花火をC社のSさんのご厚意で、第一会場のすぐ脇のマンションの屋上から見物するという幸運に恵まれました。
かぶりつきでの見物、首が疲れるという贅沢な悩みでした。
JACRACとACCSが、youtube上の著作権侵害コンテンツの削除要請をやりまくってる。今、youtube上から急速に日本のコンテンツがなくなっていってる気がする。
ちょっと目先が変わった話だけれど、youtubeで、「japan」なんていうタグがついてるコンテンツには、韓国人や中国人から、4 letter word満載のコメントが付きまくっていたりする。だけど、それに対して、日本人は英語で反論することもろくにできないから沈黙をしているんだけれど、欧米人から「お前こそXXだ」「嫉妬は見苦しい」みたいな擁護のコメントがついてたりする。この構図は何なんだとちょっと考えてみる。
基本は、思想統制の有無ということなんだろう。
政府にとって望ましいコンテンツだけが自国で流通していた/している韓国や中国という国々では、日本の現状をきちんと知ることができずにいた/いる。
「哈日族」という本で、なぜ台湾の人が日本が好きかという理由のきっかけに、70年代に、「ひとつの中国」原則で、大陸の政府を正統な中国と日本が認めたことを挙げていた。これによって、日本は、台湾の海賊版を取り締まる国際法の根拠を失い、台湾では海賊版をだし放題になった。日本の雑誌をそのままコピーして出版するような本が街にあふれ、また、戒厳令の解除、ビデオデッキの登場、ケーブルテレビの普及といった環境の変化も相まって、日本への親近感が増したのだという。今の台湾との関係からは信じられないが、そもそも国民党政権は反日が基本方針だったのだという。日本に対する親近感の醸成に海賊版が大きな役割を果たしたというわけだ。
ひるがえって、そうした環境変化に期待できない中国・韓国において、日本に対する印象変化には、自由に日本のコンテンツを参照できるyoutubeが一役買うのではないかなぁ……と思っていた部分もあるだけに、JASRACとACCSの施策は、ちょっと近視眼的な気がしないでもない。
いや、やはり、テレビのように無差別にプッシュ型で送りつけるメディアと、youtubeのように視聴者が主体性を持って捜し当てなければいけないメディアでは、効果はやはり違うか……。今更モンタージュ理論を引き合いにだすまでもないかもしれないけど、同じコンテンツでも違う文脈・前後関係で、印象が変わるからなぁ……。
そういう意味では、「韓流」はネットでエクスキューズが付く世代/国よりも、付かない世代/国において影響力大というわけだ。中高年女性におけるヨン様ブームや、アジア諸国での韓国TVドラマのブームにもまた納得ができるかもしれない。
JASRACとACCSの人には、こうした現象をしっかりと分析して欲しいものだと思う。
最近、私の周辺の一部で話題なのが、資生堂マキアージュの宣伝。
スタンディングバーで、オトコが伊藤美咲に対して「明日早いんですか?」って聞くやつ。
あのCMが流れると、ツマのヒトは、「いいっ! 私も『明日早いんですか?』って聞かれたいっ!」とかなり興奮気味です。
しかし、あのCMの話を別なところですると、若いヒトの評判は必ずしも芳しくなくて、
「なんで、伊藤美咲がもう一回『明日早いんですか』って繰り返すのかわからない」とか……
「なんで、あれがコピーの『エロスなルージュ』につながるのかわからない」とか……
もう、呆れるというか、「お前ら素振り1000回」と言いたくなる。
しばらく前のトリビアの種で、「気になる女性を振り向かせるメールの文句」というテーマの答えが「電話してもいいですか。」だったけれど、それと同類で、相手に対して一緒にいたいという気持ちを伝える言葉として、「明日早いんですか?」という方向性は間違っていないと思う。
しかし、それもまた周囲の若いヒトからは同意を得られず、「いや〜、陳腐かなぁ」と。
少なくとも、昔の「夜明けのコーヒー飲みませんか?」とか「今夜は帰りたくないナ」とか「部屋へ行っていいですか?」とかより、はるかに洗練されていると個人的には思うんだけれどなぁ。うーん、そっかー。ダメかぁ。
それはそれとして、ツマのヒトに「明日早いんですか」と聞いてみると「えへへ」と笑って誤魔化される。ツマのヒトは最近ずーっと「カズオ」に夢中で、夜は遊びに忙しく、毎日寝るのは明け方なんで……。
今日は、2週間ぶりに御茶ノ水の方のオフィスに入った。
「最近、コ蝿がスゴイですよ」と言われていたのだけれど、聞きしにまさるすごさ。
デスクでPCに向かっていると、顔の前をチラチラして鬱陶しくてしょうがない。
昼食に出る前に、殺虫剤をゴーっと、撒き散らして部屋を閉め切って出かけた。
こ一時間して戻ってきたら床に転々とコ蝿の死骸が……。
放っておくわけにもいかず、ティッシュで拾い上げてみたら、その数50匹以上。
なおかつ、まだ壁といわず天井といわず、生き残っているコ蝿がいる。目視で数えると、優に20匹以上。
なんだかすごいことになっている。根本原因はなんなんだろうか……。
早起きして、何気なくつけたテレビで、「おおっ!?」と耳目を奪われたのが、NHK教育テレビ「アラビア語」会話で講師をしていた師岡カリーマ・エルサムニー。
外見がきれいなことはそうなんだけれど、まぁ、そういうのは、どこにでもいるんで、珍しくはないと思うんだけれど、ひっかかったのは、なんというか、NHKの子供番組のお姉さん的なたたずまいというか、セレブリティのオーラというか……。教養というか、余裕というか、育ちのよさというか……。そういうのを感じさせる人ってテレビで久しく見てなかった気がするんだよなぁ。
改めて思うのは、テレビって、やっぱり、「こういうのを世間の人は求めてるんでしょ」という暗黙の文法に縛られていて、新しいのが出てきにくくなっている。美人タレントだって、「キレイだけどバカ」「キレイだけど下品」そういう文脈に位置づけられないかぎり、ブラウン管の中で居場所を確保できてないもんな。
唐突だけれど、僕が思い出したのは、中尊寺ゆつこのオヤジギャルのマンガ。
オヤジギャルといえば、80年代に流行った概念で「おやじが独占していた社会的な快楽を古い固定観念に縛られず女性が獲得していく」が初期のコンセプトだったけれど、彼女の末期のマンガでは、「一般常識に縛られず、個人の価値観を追求する」というふうに変質していたと記憶していたので。
そういう意味では、師岡カリーマ・エルサムニーは、中尊寺ゆつこが想定していた女性像のある種の体現なのではないかと思う。
まぁ何にせよ、ブラウン管の中では、高山植物みたいに貴重な存在だろう。この種のお花が絶滅しないように祈りたい……ってのは、俺もだいぶ枯れてきたからかなぁ。
うちの部屋のお隣は、レギュラー番組数本を抱える某有名人の事務所になっているのだけれど、数日前からなにやらがさごそやっていると思っていたら、どうやら今日でお引っ越しらしい。今朝から引っ越し業者が荷物を運び出している。
うーん、なんとはなしに寂しいなぁ。
視察の要請があって、某国の政府の外郭団体の偉い人が来たので対応した。
それはまぁ、ここんところよくある話。
ヴァイスプレジデント・Dr.〜という肩書だったんで、てっきりおじいさんが来るとばかりと思いきや、歳の頃なら、30がらみの美人女性。たとえが古いけど、ロングヘアーの夏目雅子って感じ。ちょっとびっくり。
通訳の人が入ったのだけれど、それは、某国に帰化したという元日本人のオバサマ(控えめに申し上げてます)。眼鏡をかけた清川虹子といった趣。
しかし、これが、なんというか……露出が多くて、目のやり場に困ってしまった。胸元が大きくあいたワンピース。いや、困った。ある種のイジメだよ。ありゃあ。
夏目雅子の方は、カッチリとした白いスーツなのに。通訳の清川虹子のラフさ加減はなんなんだ。ビジネスの現場に来るって雰囲気じゃないだろー。
加えて、どうも、こっちの話してることを正確に翻訳してないことがアリアリ。
某国の言葉は、まったく理解できないのだけれど、ぜんぜん違う固有名詞を織りまぜながら話してる。たぶん、たとえ話をしてるんだと思うけれど、それが適切な話になってるんだろうか? いやぁ、たぶん違うな……。あまつさえ、「〜って、〜ですよね」みたいな、そのオバサマ自身の感想を言うんで、こっちも、まぁ、「ええ、まぁ、そうですね(一概にそうとはいえないけど)」と相槌を返すと、長々となんか某国語で話し込んでる。どう考えても、そのオバサマの自説を力説してるとしか思えない。
当事者の意思疎通を図る誠実さに欠落してたなぁ……。
まぁ、その某国のお偉いさんが、自国に戻ってから、たぶん報告をする必要があるんだろうと思うんだけれど、まぁ、お気の毒さまとしか言いようがない。あんな通訳をつけたことを後悔されるべきだなぁ。
いやいや、京都の某企業の方のお土産……先日の胡桃入り黒糖羊羹に引き続き、先日は、水まんじゅう、昨日は、コンペイトウに、栗の焦がし白餡包み……。
どれもこれもおいしゅうございました。
水ようかんなら、もちろんあるんだけど。水まんじゅうは、初めて食べた。というか、存在そのものを初めて知った。名古屋に親戚がいるツマのヒトも「知らない」と言っていたので、きっと関が原あたりに東限があるのではなかろうか……と推測してみた。
コンペイトウは、例のやんごとない方の引出物としてボンボニエールに入れて配られた、日本で唯一の専門店の御製。ツマのヒトも引出物として検討していたとのことで、「入手困難だよ〜」と恐縮することしきり。そのへんのお菓子屋さんで売っているのは、単に色付きの砂糖を固めただけのもので、みんな同じ味だけれど、いただいたものは、きちんと風味の感じられるものでした。これも初めて。
小学生の頃、コンペイトウを作る実験をやったことがあって、氷砂糖やゴマを核にして火に鍋をかけてグルグル回し、砂糖水をかけた……でも、気が遠くなるような作業に挫折した覚えがある。
栗の焦がし白餡包みは、パッと見、たこ焼きかと思った……。複雑な大人の味わい……たまらんねぇ。
とはいえ、こんなに頂き物ばっかりしていていいのだろうかと、反省しつつも、池袋のナンジャタウンに、和菓子のモールができてもいいのに……と思ったりしている。
理想は、意思決定が早く、事前検討が網羅的で、行動着手が早く、計画完遂が徹底的なことだと思う。
某社のカルチャーは、意思決定が遅く、事前検討がおざなりで、行動着手が遅く、計画完遂だけは徹底的。世間一般の基準でいったら中小企業の規模のくせに、やってることは大企業病もいいところだよなぁ……。
ひるがえって、自分は、意思決定の意欲はあるけれど、事前検討はおざなり、行動着手は人まかせ、計画完遂は五分五分……。
せめて事前検討をきちんとやることで、だいぶ競争力がつきそうな気がするんだけどなぁ。いわゆる「思考の持久力」がないんだよなぁ……。
元同僚のN嬢が再婚されたとのこと。
「おめでとうございます! お幸せに!」
葉書をもらったら、なんだか、今度の住所はご近所じゃないですか……会う機会があるといいですけどねぇ。
ちょっと前、京都の某企業との打合せをやったら、某企業の方が、お菓子を持参された。
これが、「亀屋清永」の「月影」という胡桃入りの黒糖練り羊羹。
いやー、そもそも、そんなに羊羹って食べる機会はないんだけれど、食べなれた羊羹とは違うおいしさ。些細な違いといえば、些細な違いなのだけれど、胡桃のほろ苦さと、黒糖のざらつきと素朴さが、僕にとっては斬新。
世の中は、ほんとうに、新しい発見で満ちているなぁ……。
人生まだまだこれからだ。
夏休みを心安らかにすごすためには、9月までの仕事をこの7月中に終わらせることが肝要。
目下の個人的なマントラは「凡事徹底」「火中の栗を進んで拾う」「心にテフロン」
blogもなるべく更新するようにしたいなぁ〜
ニッポンはあまりにも遠し
http://www.asahi.com/international/update/0704/012.html
※某MLでちょっと話題になってたので、メモ。
しかし、大泉は、残業してると、全身を蚊に食われるのが我慢ならん。
#さっさと帰れということか……
GDT関連の本を一杯読んでいて、ノウハウだけは、僕も一杯あるんだけど、なかなか実践できない。
「なんでかなー」と嘆息することしきりではあったのだけれど、ここ数日、その理由に思い至った。
要は睡眠不足と体調不良だったんだな。
ここ数ヶ月、4時間ぐらいしか寝てなかった日が多かったもんなぁ。
それがここ数日たまたま連続して8時間程度寝ていたら、あらまぁ、生まれ変わったような心身の軽さ。仕事のはかどること。
iPodにlinuxを入れると、nanoなんかでも、動画が再生できるらしい。
うーん、そそられる。
第5世代iPodは、機械部品が嫌なんだよなぁ……やっぱり、プレイヤーはソリッドでないと。